JAXA Repository / AIREX 未来へ続く、宙(そら)への英知

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タイトルマイクロ波放射計(AMSR)シリーズの開発と利用: 世界に冠たるマイクロ波放射計の実績と先進性
その他のタイトルDevelopment and Usage of Advanced Microwave Scanning Radiometer (AMSR) Series: Achievements and Advanced Technology of World: famous Microwave Radiometer
著者(日)野口, 龍宏; 石川, 貴章; 中川, 潤; 増山, 正行
著者(英)Noguchi, Tatsuhiro; Ishikawa, Takaaki; Nakagawa, Jun; Masuyama, Masayuki
著者所属(日)三菱電機鎌倉製作所; 三菱電機鎌倉製作所; 三菱電機鎌倉製作所; 三菱電機鎌倉製作所
著者所属(英)Kamakura Works, Mitsubishi Electric; Kamakura Works, Mitsubishi Electric; Kamakura Works, Mitsubishi Electric; Kamakura Works, Mitsubishi Electric
発行日2011-09-25
発行機関など三菱電機エンジニアリングe-ソリューション&サービス事業部
Mitsubishi Electric Engineering
刊行物名三菱電機技報
Mitsubishi Denki giho
85
9
開始ページ31
終了ページ35
刊行年月日2011-09-25
言語jpn
抄録三菱電機は1980年代初頭より,地表及び大気から自然放射される微弱電波を多周波数で受信し,水蒸気量,降水量,海面温度等の物理量を観測するための電波センサであるマイクロ波放射計の開発に携わってきた。 || マイクロ波放射計の初号機は,1987年に打ち上げられたMOS-1(もも1号)搭載のマイクロ波放射計(Microwave Scanning Radiometer: MSR)で,1995年にそのミッションを完遂した。MSRは,開口径約0.5mのアンテナで,23GHz帯と31GHz帯(各々片偏波)の2チャネルを持つセンサであった。MSRは1990年打ち上げのMOS-1b(もも1b号)にも搭載された。次に開発されたのが,2002年に打ち上げられたADEOS-II(みどり2号)搭載の高性能マイクロ波放射計(AMSR),及び,同じく2002年に打ち上げられた米航空宇宙局(National Aeronautics and SpaceAdministration:NASA)の衛星Aqua搭載の改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)である。AMSRは,約2mのアンテナで,6GHz帯から89GHz帯(各々直交2偏波)の16チャネルを持っていた。AMSR-Eは,約1.6mの展開アンテナで,6GHz帯から89GHz帯の14チャネルを持つセンサであり,現在も軌道上で運用されている。 || その後継機である高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)は,約2mの展開アンテナで,6GHz帯から89GHz帯の16チャネルを持つセンサである。AMSR2は,2010年9月(一部機器は2011年3月)に(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)に納入され,現在,衛星(GCOM-W1)に搭載されて,2011年度の打ち上げに向けて衛星システムのプロトフライト試験(PFT)を実施中である。 || 前号機のAMSR-Eは,ミッション期間3年を完了した現在も継続して観測データを取得しているが,10年目の軌道上運用に入り,寿命末期を迎えている。貴重な観測の継続性を望む米国,中国,日本を始めとする世界50か国以上,2,000機関以上のユーザーから,AMSR2の打ち上げが期待されている。
資料種別Journal Article
ISSN0369-2302, CODEN MTDNAF
NCIDAN00235191
SHI-NOAA0065037007
URIhttps://repository.exst.jaxa.jp/dspace/handle/a-is/17545


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