JAXA Repository / AIREX 未来へ続く、宙(そら)への英知
NALNW0464007.pdf488.29 kB
titleエアーブリージングエンジンって何?
Author(jpn)田口, 秀之
Author(eng)TAGUCHI, Hideyuki
Author Affiliation(jpn)航空宇宙技術研究所原動機部
Issue Date1997
PublisherNational Aerospace Laboratory(NAL)
航空宇宙技術研究所
Publication titleなるNo.464 1997.12
Start page1
Publication date1997-12
Languagejpn
Description・エアーブリージングエンジンってどんな物?「エアーブリージングエンジン」は,空気を吸込んで推力を発生するエンジンです。その一種である「ターボジェットエンジン」は,世界中で運航されている飛行機に使用されています。これは,吸い込んだ空気を機械で圧縮し,そこに燃料を噴射して燃焼させ,高速の燃焼ガスを噴出する方式のエンジンです。現在では音の3倍の飛行速度まで実用化されています。これ以上の飛行速度では,風圧だけで空気を圧縮する「ラムジェットエンジン」の燃費が良くなります。さらに音の6倍程度以上の飛行速度になると,空気の流れを音の速さ以上に保ちながら燃料を噴射して燃焼させる「スクラムジェットエンジン」の燃費が良くなります。他に,燃料の液体水素(-253℃程度)で吸込んだ空気を冷却して性能を向上させる「空気液化/予冷式エンジン」や,ロケットエンジンの噴出ガスを利用して吸込んだ空気の中で,燃料を燃焼させる「エジェクターラムジェットエンジン」等も検討されています。・エアーブリージングエンジンの利点ロケットエンジンは,空気の無い宇宙で燃焼を起こして推力を得るため,燃料の他に酸化剤を搭載して,打上げ時からこれを使用します。このため,例えばH-IIロケットに搭載される酸化剤(液体酸素)の重さは,燃料(液体水素)の重さの5~6倍にもなり,ロケットの重さの大半を占めています。また,この大部分は,大気圏内で消費されています。大気圏内でエアーブリージングエンジンを用いることで,この酸化剤の搭載量を大幅に減らすことができ,多くの人や荷物を乗せて地球と宇宙空間を行き来する「スペースプレーン」を実用化できると考えられています(表紙の図)。エアーブリージングエンジンは,現在より高速で飛行する飛行機を実現するためにも必要となります。・スペースプレーンの実用化に向けて 当研究所では,これまで「ターボジェットエンジン」と「ラムジェットエンジン」を組み合わせたエンジンと,「スクラムジェットエンジン」の要素技術研究を行ってきました。今後はスペースプレーンの実用化に向けて,これらとロケットエンジンを効率よく複合させた「エアーブリーザー/ロケット複合推進システム」の研究を進めて行く予定です。
Document TypeArticle
JAXA Category航空宇宙技術研究所
ISSN1343-1013
SHI-NONALNW0464007
URIhttps://repository.exst.jaxa.jp/dspace/handle/a-is/24383


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