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タイトル高速炉のPu燃焼特性の検討(I); 酸化物燃料炉心における高富化度化、B4C添加等の影響
その他のタイトルStudy on Pu burning by LMFBRs (I); Effect of high enriched Pu and B4C poisoning
DOI
本文(外部サイト)http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/PNC-TN9410-93-284.pdf
参考URLhttp://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/search/servlet/search?4034907
著者(日)庄野 彰; 若林 利男; 池上 哲雄
発行日1993-12
発行機関などJAEA
刊行物名PNC-TN9410 93-284
開始ページ1
終了ページ199
刊行年月日1993-12
言語ja
内容記述ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料を用いる高速炉のPU燃焼特性に関する解析結果を報告する。今回報告する解析では、PU富化度を増加させて転換比を下げる方策として炉心の偏平化を選び、高さ60CM、直径約5.2Mの炉心(2080MWTH)をモデルに設定した。この炉心に対して、燃料ピン外径・肉厚、スミア密度、炉心高さ、PU同位体組成、TRU 添加量等の変更がPU富化度、燃焼欠損反応度、転換比、PU量収支等のPU燃焼特性に及ぼす影響を調べた。また、PU燃焼特性の向上に伴って増大する燃焼欠損反応度の低減策としてB4C の添加(最大50V/O(天然B)、20V(80%濃縮B)) を選び、その結果を調べた。さらに、代表的な解析コースについては、ボイド反応度及びドップラー反応度を求め、炉心安全性への影響を調べた。PU富化度(炉心平均)の範囲は約19sim73W/O である。主な結論を下記に示す。(1)PU減少量とP-富化度の関係は、どの炉心仕様を変更した場合でも一定であるが、PU減少率(PU減少量のPU投入量に対する比率)とPU富化度の関係は変更する仕様によって大いに異なる。(2)実効燃料体積割合の低下に伴い PU富化度が増大し、転換比が減少する。PUインベントリはほぼ一定でPU減少率が増加する。ただし、燃焼欠損反応度及び取出平均燃焼度は顕著に増加する。ボイド反応度が低下し、ドップラー反応度の絶対値は減少する。(3)燃料部にB4Cを均一に添加することにより、PU富化度を増大させた炉心の燃焼欠損反応度を抑制することが可能である。B4C添加量に伴ってPU富化度及びPUインベントリが増大する。この結果、PU減少率が増加するかどうかはB4C の組成あるいは添加量に依存する。ただし、スペクトルの硬化により、ボイド反応度が顕著に増大し、ドップラー反応度の絶対値が一桁程度小さくなるという問題点がある。今後、B4C の添加位置等に検討を加え、改善の可能性を調べる必要がある。
著者所属: 日本原子力研究開発機構(JAEA)
資料種別Technical Report
URIhttps://repository.exst.jaxa.jp/dspace/handle/a-is/618244


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