JAXA Repository / AIREX 未来へ続く、宙(そら)への英知
タイトル非電離放射線等による有害作業の抽出及びその評価とばく露防止に関する研究: MR 検査業務従事者の職業ばく露磁界の測定と作業内容との関連性
その他のタイトルNon-ionizing radiation protection at the workplace
著者(日)山口, さち子; 中井, 敏晴; 今井, 信也; 井澤, 修平; 奥野, 勉
著者(英)Yamaguchi, Sachiko; Nakai, Toshiharu; Imai, Shinya; Izawa, Shuhei; Okuno, Tsutomu
著者所属(日)労働安全衛生総合研究所; 長寿医療研究センター研究所(NCGG); 藤井寺市民病院; 労働安全衛生総合研究所; 労働安全衛生総合研究所
著者所属(英)National Institute of Occupational Safety and Health, Japan; Research Institute, National Center for Geriatrics and Gerontology (NCGG); Fujiidera Municipal Hospital; National Institute of Occupational Safety and Health, Japan; National Institute of Occupational Safety and Health, Japan
発行日2014-11-11
発行機関など労働安全衛生総合研究所
National Institute of Occupational Safety and Health, Japan
刊行物名労働安全衛生総合研究所特別研究報告: JNIOSH SRR
Specific research reports of the National Institute of Occupational Safety and Health: JNIOSH SRR
44(2014)
開始ページ47
終了ページ54
刊行年月日2014-11-11
言語jpn
抄録磁気共鳴画像検査(Magnetic Resonance Imaging:MRI,MR 検査)は、地磁気の数万倍に相当する数テスラの静磁界を利用した画像診断手法であるが,MR 検査業務従事者(主にMR 検査担当の診療放射線技師)の漏洩磁界へのばく露が問題とされている.MR 検査時の漏洩磁界ばく露は,めまい,吐き気等の一過性の症状を生じさせることが報告されているが,その労働衛生対策は確立していない.そこで筆者らは,MR 検査業務従事者の労働衛生対策の第一歩として,MR 検査業務従事者の職業磁界ばく露の実態調査を行った.診療上最も標準的なMR 装置である1.5 T 装置と,高性能機である3 T 装置のMR 検査業務従事者のばく露磁界を測定した結果,1.5 T 装置では最大ばく露磁界(Bmax) が70-427 mT,その平均(Average Bmax)が132±37 mT であり,3 T 装置ではBmax が最大1250 mT,Average Bmaxが428±231 mT であった.漏洩磁界測定結果からは,1.5 T 装置はMR 装置本体に付属のパネル操作部位が最も高く(645±2 mT),3 T 装置においては,操作部位でなく装置近傍で強い磁界勾配が観察された.作業内容とばく露磁界の関連性について検討を行った結果,特に3 T 装置では,作業場所が最もMR 装置に近くなる頭部MR 検査において他の作業内容と比較して有意に高いAverage Bmax が観察された(p<0.05 v.s. 患者誘導,p<0.01 v.s. その他).これらのことから,装置近傍の磁界勾配が大きく,MR 検査業務従事者のわずかな体動変化で高磁界ばく露の可能性が高まる3 T 装置においては,特に頭部MR 検査時に一過性症状が生じないよう,ゆっくり動く等の動作コントロールが必要であると考えられる.
内容記述形態: 図版あり
Physical characteristics: Original contains illustrations
キーワードMRI; 磁気共鳴画像検査; MR 検査業務従事者; 静磁界ばく露
資料種別Technical Report
NASA分類Man/System Technology and Life Support
ISSN1882-8329
NCIDAA12311819
SHI-NOAA1440363000
URIhttps://repository.exst.jaxa.jp/dspace/handle/a-is/20981


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