Study on the construction of an integrated database of GMS-5 satellite images and meteorological recordsGMS-5

Abstract

高知大学菊地研究室ではWebページ気象情報頁においてGMS-5衛星画像を取り扱った情報を発信しており、そのデータ量はおそよ200GB以上に及んでいる。本論文では、GMS-5衛星画像情報発信の手法として、雲画像と気象記録を利用した統合データベース構築を試みた。情報源には、気象情報頁に蓄積されている日本付近の雲画像と、日本気象協会発行の「気象」に毎月掲載の天気図日記を気象記録として利用した。統合データベースでの応用実験として、カルマン渦列などの天気事象が起こった日の気象記録から、特定の単語を選び検索をかけることで、同様の天気事象をもつ衛星画像が得られることを検証した。また、気象衛星画像検索データベースの拡張として、気象衛星画像間の類似性からの検索を試みた。ここでは、気象衛星画像の形状解析として雲域の輪郭線を追跡し、連続した座標の集合として抽出し、幾何データ型として気象衛星画像の撮影日時と共にデータベースに格納した。指定された日時の気象衛星画像の幾何データをデータベースから取得後、データベースに対し幾何演算を行うことで類似画像が得られることを目標に今後のアルゴリズム改良が必要である。